−吉丸脳内−

吉丸の、ちょっぴり笑顔な生活をつらつらと。

ズルい、ね。

今日は!
前回好評だった私の好きなバンドの
歌詞に沿って物語書きたいと!思います!

ご存知の通り、私の書いてる物語は
実体験風の書き方してるので
「それやだわ〜〜」って人は回れ右♡

では、行きます。(長編)


ズルい、ね。

(前置き)
私は東京に住んでる23歳。
アパレルで働きたいと思って上京してきたけど、上手くいかず今は友達と同居。

私には彼がいる。某アイドルグループの
メンバーだ。そう、芸能人。
私がファンでも無いし、芸能人だったから
付き合ったわけでも無い。

なんでそんな関係になったかって?
私は都内の焼肉屋でバイトしてます。
そこにお客さんとしてきました。
女の人、と一緒に。 
私のお店には芸能人もよく来るので
「あ、この人見たことあるな〜〜」
くらいであんまり気にも止めていませんでした。

途中、彼女さんがお手洗い行かれて
お会計呼ばれて行ったんですが、
そこで一枚の紙を。

そこからです。

その後は、紙に書かれていたバーへ。
そこに彼はいました。
「あ、きたの(笑)」そう言って彼は
ニカッとやんちゃな笑顔を見せました。

私はその時彼氏と別れたばっかりで
むしゃくしゃしてて、それなりに
男に飢えてましたし、向こうもその気
だったので、そのままホテルへ行きました。

そこで関係を持ってしまい今に至ってます。


最近、彼とは会えていません。
彼も仕事が忙しいし、何より彼女と上手くいっているらしくて。
でももう私には手を引くなど考えられないくらい彼に夢中でした。

同居している友達には毎晩のように
「早めに離れなさい」と言われたし、
もし彼女にバレてマスコミに売られたら。
彼の人生は終わります。
そうやって同居している友達には言われました。

そろそろ手を引かねば。でも無理。
気付けば自分を追い詰めていました。
そんな時でも彼は時々、LINEを
くれたのです。

ただ、いつも内容は決まって同じ。
「今日23時にロビーで。」

彼の住むマンションです。
遊んで捨てられるだけ。分かっているけど、
会って優しくされると週一回のこの時間が止められないのです。

22:45  彼のマンションのロビー。


彼は少し早く帰ってきました。

「あ、もう来てたの」
「うん!!(近付く)」
「くんなって、見られる」
「ごめん」
「じゃ、先上がってて」
そう言って渡されたのは
彼の部屋の鍵。合鍵を貰うことはありません。

私が部屋に着いた頃彼はエレベーターに
乗ります。

アイドルは、常に見張られているのです。

彼は、そういう業界の人なのです。
毎回毎回、身をしみて実感させられます。

先に彼の部屋に上がって彼が来るのを待つ。

この時間だけが唯一の幸せなのです。
彼を迎えられるから。
私には本来味わってはいけない時間なのです。

でも幸せで、やっぱり止められなくなるのです。

少しして彼が帰ってきました。
「おかえりっ♡」
「なにそれ(笑)笑えるわ」
そう言って彼はキスをしてきます。

いつもの事です。
本当に幸せ。金曜日の夜。

そして彼は私を抱くのです。
幸せと裏腹、私の心はまた1つ崩れていきます。

彼が彼女を愛しているのを知っているから。
抱かれるたびに罪悪感が募ります。

こんな日常、今日で気付けば3ヶ月。



彼に会うまでの三日間は幸せで溢れています。
彼に会った後の三日間は辛さで溢れています。

やっぱりどこかでこの関係にけじめをつけなければいけないと思っている自分がいます。

3ヶ月目にして、彼に会える頻度が少なくなってきました。
今までは1週間に一回は当たり前だったけれど、最近では2週間に一回とか。

彼には帰る場所があって、私には待つことさえもできない。彼女は出来るのに。
辛くて悔しくて苦しくて。

彼の幸せを壊すつもりはないから
彼女から彼を奪い取るだなんてそんな
こと出来る度胸なんてものもなくて。

どうしようもなく好きな気持ちを抑えてる自分さえも好きだと感じて、私は本当に彼に依存しているのだと感じました。

会えなくて落ちて行く私に同居している友人は本当にもう終えたほうがいいと言いました。
私は、そろそろけじめをつけようと思いました。

3週間ほど会えていなかった、昨日。
彼から久々のLINE。
「今日は22時にロビーで」

前となにも変わりません。
待ち合わせ場所も部屋への入り方も
彼の私に向ける笑顔も。
ただ少し変わったのは私の気持ちだけです。

彼はいつも通り私を抱きました。
ベッドの上、貴方の隣。

「久しぶりだね、(笑)元気してた?俺も最近やべえわ(笑)疲労、疲労死するよまじで(笑)」
「最近仕事ぎっしりだったもんね」
「ツアーとかあるしね(笑)くる?俺マジでかっこいいよ(笑)(笑)」

彼はいつもみたいに冗談言って笑ってて
その笑顔見てるとやっぱり好きで涙が溢れそうになりました。でも、堪えました。
そして、私は口を開きました。

「もう、やめよ。さよならしよ。都合の良い女、やだ。本当は寂しいし辛い。ヤレるだけの関係なんてバレたら終わりだよ?なんなら熱愛報道なんかよりやばいんじゃないの?
彼女との事は黙っておくし言うつもりもないよ。だから私との3ヶ月半はなかったことにしよ?」

私は一気に全て言いました。

「だったら俺の女になる?(笑)」

彼は大好きな笑顔で笑って言いました。
貴方が彼女と絶対別れないことも分かってるし、別れてまで私の元へ来てくれるだなんて
思ってもないのに。
何処かで期待してる自分が居て、
私はなにも言い返せませんでした。

そんな私を彼は抱きしめて眠りました。

次の日、彼より早く起きた私は
手紙だけ置いて彼の部屋を去りました。

「ありがとう、本当に好きだったよ」
だけ。

私が彼から離れられない事なんて
わかりきってるはずなのに彼は本当に
ズルい人です。







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どうですか!?私の大好きな
ミオヤマザキさんのズルい人という曲の
歌詞に沿って書いてみました!

私の中では、この曲の中の高嗣くんは
マジ本人(アイドル(笑))の彼女持ちって設定しか浮かばなくて!
バイト中に浮かんだことをスラスラと
書いてみました!(笑)(笑)(笑)


また次もなんかの歌詞で書きたいな!
感想待ってます(ドキドキ)

吉丸。